スズキ ジムニー5ドアモデル「ノマド」登場!快適性と走行性能が大幅進化
ついにスズキから、多くのファンが待ち望んだジムニーの5ドアモデルが国内でも「ノマド」という名称で正式発表されました。従来のジムニーやジムニーシエラとは一線を画す、その魅力と進化のポイントを詳しく見ていきましょう。

1.外観デザイン:伝統と新規性の融合
ノマドのフロントフェイス周りのデザインは、現行のジムニーシエラと全く同一で、最低地上高も210mmをしっかり確保しています。しかし、いくつかの変更点と特徴があります。
- グリルデザイン: ジムニーシリーズ共通の造形ですが、ガンメタリックにクロームを組み合わせるデザインは5ドアのノマドのみの設定です。
- 新色ボディカラー: 日本のジムニーシリーズではノマド専用となるレッド系のボディカラーが設定されます。さらに、インドのスズキ高級ディーラー「ネクサ」でプレミアムカラーとして提供されているブルー系の新色も加わり、合計6色が用意されます。
- ホイールベースの延長: シエラと比較して全長が340mm伸びており、このすべてがホイールベースの延長に充てられています。これにより、車体の安定性が向上しています。
- 機能的なボディ構造: ヘッドライト上部やその下側のパーツは、オフロード走行での凹みや修理のしやすさを考慮して、敢えてスチール製となっています。
- リアクォーターウィンドウの追加: シエラには設定がなかったボディ最後半部分にクォーターウィンドウが追加され、車がより大きく、豪華に見える印象を与えます。
- リアフォグランプの装備: なんと、ノマドにはリアフォグランプが装備されています。

2.室内空間と居住性の向上:後席の快適性を追求
5ドア化の最大の恩恵は、後席の快適性の大幅な向上にあります。
- 後席の居住性:
- 前後空間の拡大: ホイールベースの延長により、後席の前後空間が50mm拡大し、足元のゆとりが増しています。
- シートの改良: 後席シートのクッション厚が増し、座面高さがシエラよりも20mmアップしています。ヘッドレストも横長になり、乗用車らしいスタイルになっています。シエラの鉱石よりも固めではあるものの、ストローク感と高級感が増しています。
- 肩回り左右空間の拡大: シエラよりも後席の肩回り左右空間が広くなっています。
- リクライニング機能: 後席のリクライニングがワンノッチ可能になりました(シエラ/ジムニーは無段階)。
- 乗降性の向上:
- 後席ドアは運動性能を阻害しない範囲で極限まで短く設計されていますが、Bピラー部分の内側が面取りされ、入口のカット面も直線的にすることで、乗降性が高まるよう工夫されています。特に、ドアトリムの下部が省略されており、つま先やかかとの逃げが確保され、乗降が容易になっています。ドアの開口角度も約70度と広く確保されています。
- 快適装備の充実:
- ルームランプ: 後席にもルームランプが追加されました。
- パワーウィンドウ: 後席ドアの窓が下まで完全に開閉できるようになりました。これはシエラやジムニーの固定窓からの大きな改善点です。後席用のパワーウィンドウスイッチはフロアに備わっています。
- ドリンクホルダー: センターコンソールの後方に2個配置され、後席の人が最も使いやすい位置になっています。
- 内装トリム: シエラやジムニーでは鉄板むき出しだった後席のサイド面が、ドア周辺はもちろん、クォーターウィンドウ周辺までしっかりとブラックのトリムが施され、よりパーソナルカー感が増しています。
- 静粛性の向上: ルーフにはノマド専用の成形天井が採用され、シエラではフロント部分のみだった吸音材・遮音材が後席部分まで延長されています。これにより、静粛性が向上し、室内の快適性が高まっています。
- チルトステアリング: ジムニーとして初めてチルトステアリングが装着され、電動パワーステアリング(EPS)により操作性も向上しています。

3.フレーム構造と走行性能:オフロード性能と安定性の両立
ホイールベースの延長に伴い、フレーム構造も強化され、走行性能と乗り心地が最適化されています。
- フレーム構造の変更点:
- メインフレームの中央にあるクロスフレームの後半部分で延長が施されています。
- ノマドのみ、フレームのセンターに1本の補強バーが追加されています。
- 延長されたメイン部材の内部には、隔壁構造の強化ブレースが追加されています。これは、ホイールベース延長によるねじり剛性低下を防ぐための対策です。
- フロアトンネルの左右にも補強のためのリブが追加され、フレーム剛性を高めています。
- フレーム変更の効果:
- これらのフレーム対策により、延長されたホイールベースにもかかわらず、車体全体の剛性が維持され、しっかりとした構造が保たれています。
- フレーム単体で約15kgの重量増となっていますが、これは強固な補強を行うために必要な措置です。
- 直進安定性の向上: ホイールベースが伸びたことで、直進安定性が増し、一般的な用途での快適性が向上しています。
- 足回りの最適化: ホイールベースの延長と重量増に対応するため、フロントのショックアブソーバーの減衰力設定が最適化され、スタビライザーも強化タイプに変更されています。プロペラシャフトも延長されています。
- サスペンション: ジムニー全シリーズ共通ですが、車体中央から超ロングアームが前後へ伸びるサスペンション構造により、オフロードでの大きなストロークを確保し、ジオメトリー変化を抑えています。
- タイヤ: ブリヂストンのタイヤが採用されており、オンロードからオフロードまで快適に走行できるよう、ロードノイズも考慮された仕様になっています。
- ブレーキシステム: ノマドのみベンチレーテッドディスクが採用されており、ブレーキキャリパーが上部に配置されているのは、深い水の中を走行する際にブレーキ系統への水の侵入を防ぐためです。
4.ラゲッジスペースと使い勝手:積載能力も向上
ラゲッジスペースも大幅に拡大し、利便性が向上しています。
- 荷室容量の拡大: 後席使用時でもシエラより350mmも長くなっており、前後長は590mmの空間を確保しています。
- 便利な装備: 左側にラゲッジランプが新設され、12V電源やユーティリティホールが装備されています。
- シートアレンジ: 後席を倒すと段差は生じるものの、高さを稼ぐことや絶対容量を増やす面でメリットがあります。段差をフラットにするための販売店オプションのフラットボードも用意される予定です。
- 車中泊の可能性: 身長173cmの大人では前後方向は厳しいですが、斜めに寝ればなんとか休憩は可能なレベルで、休憩用途であれば広大な空間を体感できます。
まとめ
スズキ ジムニー「ノマド」は、本格的なオフロード性能を継承しつつ、快適性、実用性、走行安定性が大幅に向上したモデルと言えます。特に後席の居住性や乗り降りのしやすさ、そして強化されたフレーム構造による安定性は、日常使いからアウトドアまで、より幅広いユーザーに魅力的な選択肢となるでしょう。
※画像は、スズキ自動車サイトより
※内容は、メーカーにより変更される場合があります。

