11月15日(日)イスタンブールパークでF1トルコGP決勝レースが行われました。
今週末は天気に恵まれず、決勝レース前の雨による悪コンディションの中でのスタートになりました。予選も雨の中の開催になり、レーシングポイントのランス・ストロールがF1史上101人目のポールポジションを獲得、波乱のレース展開が予想されました。
終わってみれば、ハミルトンが優勝、通算7度目のF1ワールドチャンピオンを決定することとなりました。
スタートで全く加速しないレッドブルの2台を後方の車が次々と抜いていき、次のコーナーでボッタスとオコンがスピンするという騒がしいスタートになりましたね。
順調にペースを保っていたレーシングポイントの2台がワンツー体制で周回を重ね、20周目にはトップのストロールが7秒近くのリードを持って走行していましたので、この時点ではストロールの優勝の可能性もあるように思えました。
しかし、少しずつ路面状態が改善される中、ピットストップのタイミングによって順位が大きく動くことになりました。
ハミルトンが上位に追い上げ、37周目についにトップを取り、最後まで走りぬく形で優勝を手にしました。
2位にレーシングポイントのペレス、3位にフェラーリのベッテルが入り、二人とも久しぶりの表彰台に上がることが出来ました。
今回のレースで感じたのは、マシンの優位性だけではなく、チームとドライバーのレースプランニングやベテランドライバーの落ち着いたレース運びによって、最終的な順位に繋がったレースであったと思います。
徐々に順位を上げたフェルスタッペンが無理にペレスに仕掛けなければ、無駄なタイヤ交換や順位を落とすこともなかったかも知れません。
最後まで自分のペースを保つことを心掛けたベッテルが、最後の2コーナーで3位に上がったのは、ルクレールがやはりペレスを抜きにかかった結果コースアウトしたためでしたね。
ストロールは最低でも表彰台は狙える位置にいたにもかかわらず、チームとの戦略がかみ合わずタイヤ交換のタイミングを間違ったように見えました。
ボッタスもチャンピオンシップの決定をさせたくない思いがあったのか、序盤からスピンするなど冷静なドライビングには見えませんでした。
個人的には、チームで干されているフェラーリのベッテルがルクレールのミスで3位を手にすることが出来たところが、妙に嬉しかったですね。
※画像は、F1Gate.comより